玄関は物件の入り口であるとともに、靴といった小物の収納場所です。
とくに、玄関のドアは空き巣などの犯罪に狙われやすい場所であるため、防犯対策が必要になります。
また、玄関は人の往来が多い場所でもあるため、玄関の建付けによっては滑りやすくなり転倒といったトラブルが発生する場所です。
玄関をリフォームすれば、安全性や防犯性が高く、使いやすい玄関にできますよ。
そこで、今回は玄関をリフォームする際のポイントや注意点をわかりやすく解説していきます。
玄関のリフォームを行う主な理由は、次の3点が挙げられます。
・空き巣や不審者の侵入などの犯罪から家族を守りたい
・スリップや転倒といったトラブルを防ぐために、安全性を高めたい
・家族が増えたから収納場所を増やしたい
玄関のリフォームは防犯面、安全面、機能面の向上が重視される傾向です。
ご自宅の玄関をリフォームすることで、次のように変わります。
空き巣の侵入経路としてよく狙われるのが玄関のドアであり、ピッキングがしやすい扉であると簡単に侵入を許してしまいます。
このため、玄関ドアの防犯性能を高めるために、ピッキングが難しいディンプルキーに対応したシリンダーに取り換えたり、補助鍵を設置することで安全性が高まります。
また、玄関ドアによってはバールなどで壊され、侵入されてしまうので、強度の高いドアに入れ替えることもおすすめですよ。
玄関でスリップや転倒が最も発生しやすいのは、靴を脱ぐ場所である「たたき部分」です。
このため、たたき部分の床材を滑りにくい防滑材に変えることで、スリップを防止できますよ。
また、たたき部分と廊下の間にさらに踏み段を設けたり、玄関外にスロープを設置することで転倒のリスクを下げられますよ。
さらに、玄関内の壁側やスロープに手すりを設置すればさらに転倒のリスクが下がり、安全性が高まるでしょう。
出産などで家族が増えて子供が成長していくと、靴などの小物が増えていき、より大きな収納場所が必要になります。
家族の人数にあわせて、下駄箱を大きなロッカー型に変えることで、靴が整理でき、玄関が靴で散らかることがなくなりますよ。
次に、実際のリフォーム費用がどれだけ必要なのか項目ごとに紹介していきます。
紹介した費用はあくまでも目安ですので、詳細についてはリフォーム会社にお問い合わせください。
防犯面
・ドアの取り換え(材料費+工事費)・・・約25万円
・シリンダーの取り換え(材料費+工事費)・・・約2万円~4万円
・補助鍵の設置(材料費+工事費)・・・約3万円~6万円
安全面
・踏み台の設置(材料費のみ)・・・約6千円~1万円
・スロープの設置(材料費+工事費)・・・約20万円~50万円
・玄関内での手すりの設置(材料費+工事費)・・・約3万円~5万円
・玄関外での手すりの設置(材料費+工事費)・・・約10万円~15万円
・床材の変更(材料費+工事費)・・・約1万円~5万円
機能面
・靴箱の設置(古い靴箱の撤去費用+工事費)・・・約5万円~10万円
・靴箱の料金・・・約2万円~10万円
・スペース拡張費用※必要な場合・・・約10万円~30万円
次にリフォームにかかる工事日数について以下の通り紹介します。
紹介した日数はあくまでも目安ですので、詳細についてはリフォーム会社にお問い合わせください。
防犯面
・ドアの取り換え・・・1日~2日
・シリンダーの取り換え・・・1日
・補助鍵の設置・・・1日
安全面
・踏み台の設置・・・1日
・スロープの設置・・・7日~1ヶ月
・玄関内での手すりの設置・・・1日
・玄関外での手すりの設置・・・1日~2日
・床材の変更・・・1日~2日
機能面
・靴箱の設置・・・1日~2日