廊下は、ご自宅の中でも人の往来が非常に多いため、フローリングなどが他の場所よりどうしても傷みやすくなってしまいます。
毎日通るところだからこそ、リフォームをする上では様々な配慮が必要な場所です。
ここでは、廊下をリフォームする際のポイントと注意点について解説していきます。
廊下をリフォームする理由としては、安全に歩けることを最も重視します。
たとえば、部屋と廊下に数㎝の段差があるだけでつまずきやすくなり、介護が必要な方、高齢の方、小さなお子様だけでなく、すべての世代のご家族にとって不注意による転倒などの危険があります。
また廊下は、経年劣化によって床材がはがれてしまったり、床下が腐食して底が抜けてしまうというような恐れがあります。
安全上のリスクが無い場合であっても、廊下を歩くと床がギシギシと音が鳴る「床鳴り」とよばれる症状や、床材が浮いてふわふわしたりしてきたりすると、日々の生活のなかで不快な思いをされるケースも珍しくありません。
廊下は、全面的にリフォームされるケースは珍しく、小さな障壁を取り除き、スムーズに歩ける廊下へと小規模なリフォームをご依頼いただくことが多い箇所です。
たとえば、各部屋と廊下に段差がある場合には、段差をなくし、凹凸のないバリアフリーな廊下に替えることで、ご家族がつまずく心配を取り除くことができます。
また、幅が広く長い廊下であれば、壁面に手すりを付けたり、足下に照明を付けるなどのリフォームを加えることで、夜間でも安心して歩ける廊下になるでしょう。
さらに少し大規模になりますが、床材を張り替えることによって廊下の安全性は飛躍的に高まります。
床材には、複合フローリング、クッションフロア、コルク材などたくさんの種類がありますので、解決したい問題をお伝えいただければ最適なものをご提案させていただきます。
複合フローリングは、木材の上に薄く加工がされているため、滑りにくく、傷がつきにくいため掃除のたびにワックスをかける必要がなく簡単に管理ができます。
クッションフロアは防音性の高い床材であり、お子様が走っても足音を吸収してくれるため、お子様がいる家庭でマンションに住んでいる場合は適した素材といえます。
コルク材は、滑りにくく、転んでも衝撃を吸収してくれるため、介護が必要な方や高齢な方が万が一転んだとしても衝撃を和らげてくれるため、怪我の心配が少なくなるでしょう。
このように、廊下のリフォームと言っても様々なポイントがありますので、ご家族の年齢や構成などを踏まえながら工事が必要な箇所をご検討ください。