昇り降りの大変さを和らげる玄関と階段のリフォーム
- 平均費用
- 185万円
- 所要日数
- 15日
大きな段差の昇り降りが大変だと感じており、リフォームによって少しでも身体に負担の無い構造にしたいというご要望をいただき、施工を実施させていただきました。
段差が大きくなっていた玄関前のエントランス部分や、老朽化と相まって昇り降りに不安が感じられた階段部分につきまして、安全面に最大限の配慮を行いながら設計を行いました.
もちろん、安全面ばかりを重視するあまり見た目への配慮を無視することなく、機能性とデザイン性を兼ね備えたリフォームを実現しています。
気になる段差の解消のご相談
今回のご依頼にあたってお客様が最も重視されていたのは、自宅の各所にある段差を解消することでした。
特に玄関前のエントランス部分には石垣と共に大きな段差があり、以前には外出から戻って玄関に辿り着く前に転倒してしまったことがあったそうです。
また、ご夫婦の寝室が2階にあるために階段の利用頻度が高く、昇り降りで疲れてしまうとの悩みも抱えてらっしゃいました。
建物の構造上、2階にはトイレを設置できないため、真夜中に起きてトイレに行かれる際には特に不安を感じられていたとのことです。
できるだけ昇り降りの不安を減らすことが、私たちに求められるご要望でした。
リフォームのポイント
お客様からのご要望を受け、私たちがご提案させていただいたリフォームプランで重視した点は、以下のようなものです。
- 一生モノのリフォームを行うこと
- 大きな段差を小さなものに変えること
- デザイン性への配慮を忘れないこと
それぞれの項目において私たちが考えたことや、問題解消のために行ったアプローチなどについて、リフォームの裏側をご紹介します。
一生モノのリフォームを行うこと
ご自宅はゆっくりと落ち着く空間であることが大切であると私たちは考えています。このため、段差の昇り降りへの不安によって緊張してしまう場所を無くすことは、私たちの使命でもあります。
リフォームプランの作成にあたっては、お客様から「予算にはある程度の余裕がある」とのお申し出がありましたので、生涯にわたってずっと使い続けられるように十分な提案をさせていただきました。
つまり、その場しのぎの中途半端な改装ではなく、問題の抜本的な解決のための設計と施工を実施し、一生モノのリフォームを行うことを目的として、ご提案から施工までを行いました。
大きな段差を小さなものに変えること
大きな段差を無くすためのアプローチとしては、やはり小さな段差を積み重ねることによって1段の高さを減らすことが最も効果的です。
階段の場合には、どうしても建物の構造によってスペースが限られているために小さな段差へと変更することが難しいですが、エントランスについては工夫次第で大きく変化させることができます。
帰宅時には手にお荷物を持たれていることも多いですので、できる限り足元に不安を感じなくて済む構造になるように配慮して、リフォームプランをご提案させていただきました。
最終的には今回、玄関のドアの位置を15センチほど高くすることによって、靴を脱いでから室内へと移動する際の段差を小さくすることにも成功しています。
デザイン性への配慮を忘れないこと
安全面を重視するあまり、見た目が悪くなってしまうことなく、デザイン性でもご満足いただけるリフォームを実施することが私たちの使命です。
今回のリフォームでは階段の設計にあたって、手すりを設置させていただくと共に、各段に溝の入ったグリップ力の高い天板を使用することで昇り降りの不安を解消しました。
ゴム製のすべり止めや、金属製のフチなどを設置することでも滑り止めとしての機能を果たすことが可能ですが、どうしても木材の美しさを損ねてしまいますので採用を見送りました。
手すりにつきましても、病院や医療機関に設置されているようなプラスチック樹脂のものではなく、十分な強度を持つ木製の手すりを選び、ご提案させていただきました。
このような対策によって、これまで心や身体にかかっていたストレスを無くしながら、見た目の美しさを損なわないリフォームを実施させていただくことができています。
お客様からのご要望に合わせて、さまざまな対策やデザイン、施工をさせていただくことを可能にした私たちのリフォームを是非、ご活用ください。